坂野知恵のWarabe-uta Party 東京初公演でした
1/25 東京都昭島市 多摩保育園にて「坂野知恵のWarabe-uta Party」2公演、大成功。
毎度演じるたびに、感覚的にこの作品がとても素晴らしいという事だけが分かって、この良さは何から来るものなのか。という事をものすごく考えてきたのですが、何故なのか突き止めきれてなかったのかもしれません。
しかし今回は2度の上演後、保育士さんや親子劇場の方や、アートスタートの舞台を演じている歌い手さん達との交流会で皆さんの言葉を聞くことができ、自分との思いが重なる部分を発見することでだいぶ掴めてきた気がします。とても貴重な経験でした。プチアートスタートフォーラムでした。
歌い手さんより
●舞台の始まりも3人の在り方も舞台の終わり方も、何もかもが自然で生活の延長にある。
保育士さんより
●保育の中でこどもたちと向き合う中で私たちが大切にしている事もちゃんと含まれている。
親子劇場さんより
●わらべうたの良さはとてもよく理解してきたが、今まで音程や歌い方に捕われていた気がする。これからはもっと自由になっていいのだと感じた。
絵本作家さんより
●公演が始まる前から、舞台がとても優しく包み込んでくれているようで、とてもわくわくする。
たぶん、この3年間、知恵さんといぶきさんとステージに立たせて頂いて、こども未来ネットワークの皆さんと公演に赴く中で心身魂で学ばせてもらってきました(あそぶように)。わらべうたの世界に身を委ねていると勝手に自然体で歌ってきたし、目の前の小さな人達の熱に応じて真剣に楽しんできました。演出も自分たちなりに工夫を重ね、演出することで更に自然になっていきました。(そういうこともあるのか)見ている人の感性を邪魔せず、そのままに解放できる人の配置や会場整理、照明の明るさ、会場の広さ。様々な環境設定があります。それも含めて、「作品」なんですね。
目の前の小さな人達は、その年齢だからこその感性があります。
0~1 ことばを話す前の人達、
1~2 少し声が出せる人達、
2~3 少しずつ話せるようになっている人達。
その年齢を分けて鑑賞してもらうことで、
その時にしか受け取れないものをより多く受け取ってもらっているような気がします。そしてその姿に私も含めた大人が感動する。それがまた小さな人達に伝わって行く。そういう循環が確実にあります。とても神聖な気持ちを味わいます。互いに敬意が生まれる。目の前の人に対して敬意を払うという事は、あらゆるコミュニケーションの中で一番大切な事かなと思います。
色んな年齢の人達が一緒に鑑賞するライブの素晴らしさとは異なる種類の感動。もちろんこれはこれの楽しさや気軽さや朗らかさや一体感があります。この雰囲気を演出する力が必要な時も、私には沢山あります。でも、アートスタートでは、本当に0〜2、3才の人達だけと静かに穏やかに向き合う事で生まれるものを大切にしているんだな。人間の感じる力ってこれや!ということを見せてもらっているんだな。と思います。私が感性を取り戻す機会でもあります。世のお父さんお母さんは、節々でこういう気持ちを味わっていらっしゃるのでしょうね。
多摩保育園の皆さん、お集り頂いた大人の皆様、チームWarabe-uta Partyの皆様、本当にありがとうございました。
是非、皆さんの周りの小さな人達の近くへこの素晴らしい作品を、呼んで頂けたらと思います。
0コメント