おんがくたいけん
昨晩、中学生の皆さんと音楽体験の時間を持つというミッションがありました。
でも、、パッと見て、
前のめりに音楽をやりたい空気はなさそうでした。
好きな歌とかある?作ってみる?
「。。。シーン。」
おー、、そうか、さて。どうしたものか。。
音楽ってなんやろうな。
ということで、呼吸をしてみました。宇宙の始まりは、実は音からという説があります。
それは自分の吐く息の音に似ているそうな。という話をしながら。
息を見つめる。実は、息を見つめることで心を見つめることもできる。
脳みその働いていない90%の部分に働きかけることができる。タダやのにすごいやろ!
という話をしながら。
ちょいと体操もしてみる。
ちょっと、声を出してみる??唇とか巻き舌の練習はどうだろう、あくびの声はどうだろう。
リップロール、タンロール。でも、声は出したくはなさそうだ。。ていうかていうか、眠そう。
一旦休憩。隣の部屋の絵手紙をしているみんなの様子を見に行く。
特に何をするでもなく、また元の部屋へ戻る。
その途中、、、、、
「眠い」「疲れた」 という声が聞こえる。
お〜、それ、それです。
今、どんな気持ち?
聞いていく。
「眠い」「足が痛い」「運動がしたい」「お風呂に入りたい」「携帯を突きたい」「連絡を取りたい」「ゲームがしたい」「ギターのコツを知りたい」
ほ〜 やっと喋ってくれたな(笑)なんと自由。でも、実は音楽には本音が大事です。
実は、歌というのはこういう気持ちをひとまとめにして表現することができます。
言葉の奥の言葉では表せていないニュアンスまで。便利やろ。
みんなの今の率直な気持ちをぜーんぶ繋げて、私が一度、歌にしてみる。
これらの気持ちが全部が混ざった印象の音の重なりってなんだろう。G?もうちょっと明るくしよう、カポをつける、G#。
リズムは?落ち込んではいなさそう、まったりしつつも運動もしたい気もするか。歩くはやさ。
G D C G ギターでは3つのコードを繰り返してると、歌ができちゃいます。
みんなの言葉を繋げて、即興で歌い続けてみるので、聞いてみて、、、、できるかな、うーん。
あ〜〜 眠いなあ もうなんだか疲れたし
足も痛くなっちゃったから お風呂に浸かろう
ポカン ポカン としていたら なんだか動き出したくなってくる
なんだろうかこの気持ちは よくわからないけど あの子に伝えてみよう
ギターに乗せて あの子 あの子 あの子に
今日はこんなゲームに付き合ってくれて ありがとう
みたいな。。。
すると、、笑ってる。、、呆れてる。びっくりしてる。ふーん。って感じ?
いずれにせよ、表情が変わってる。
あ〜、手を叩いてる。
ちょっと打楽器も持ってもらう。
ほ〜、叩いてくれるか、鳴らしてくれるか、そうか、
そうか〜。やったー、嬉しいな。
タイムリミット。
私は、こんな感じで、今の気持ちと向き合って、歌を作ったり、息や声を探って日々を送っています。一見ネガティブな感情や言葉も、メロディの力や楽器の音の力を借りたら、気付いたら楽しい気持ちにしてくれる。そういうこともあります。
こんなことに一生懸命な大人もいるんですよね〜。。
という謎な締めくくりになりました。
でも、あとで個別に聞いてみると、
「楽しかったけど恥ずかしかった。人の目がとっても気になってしまって」
私、最近羞恥心を忘れていたよ。
「カラオケは大好きで実はとってもボイストレーニングに興味があったので、家でやってみます」
そうか、うんうん。自分のために歌えるってとても幸せなこと。
「実は、起きた瞬間とか、自然の中に居るときに思い浮かんだ歌詞を携帯のメモに残しています。いつかみんなの心に残る歌を作りたいんです。こう見えて、実はそんな夢が、あります」
えー!それは宝物やな、大切にしてな〜!私も頑張る!!
感じ方も、感情の表現も、本当に千差万別で、目には見えなくても、声に出さなくても、静かに静かに心の中に起こる変化。そういうこともいっぱいあるよなあ。
と気づかされた、音楽体験でした。
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